募金と祈ること以外にも何をすべきか考えあぐねて、
自分のあまりの無力さに行き場をなくしているわたしに、友達は言うのだ。
『時に存在だけで十分なこともあるんだよ。
親父に聞いたことがあるんだ。「僕たちはなぜ存在するの?」ってさ。
そしたらそれはそれは美しくて完璧な答えを、思慮深い笑顔を称えながら言うんだ。
「わたしたちにはそれしか選択がないからだよ」ってね。
無私無欲でいながら自分の中に平和を見出すのは、一生かかる作業だ。
でも、何か問題が起こったときに理解する助けになる。
その問題が人間の条件の範囲内であろうと、外であろうとね。
制限があろうと、なかろうとさ』
まるで悟りを開いたようなことを言う。
彼のお父さんは、今は空の上から彼のことを見守っている。
それでも、前に進んでいくしか、ポジティヴさを失うわけにはいかないのだ。
オペレーション・底力。
ありがとう。