Ghostface Killah "Ironman" gold edition
ワラビー・シューズ好きのトニー・スタークスこと、ゴーストフェイス・キラの96年の初ソロ作にして名盤の、『Ironman』(当初の邦題『ムキムキ・マン』! 当時は対訳はされていないそうです)のゴールド・エディションがこの度リリースになり、その輸入盤国内仕様で、リリックの対訳をさせていただきました。
「ウソだろ! 無謀! そんな無茶な!」
という声が今でも脳内をぐるぐるしていますが……
東西両海岸のアメリカ人ヒップホップ・ヘッズの友達に質問しまくりながら、どーにかこーにか仕上げました。
が、早速(汗)言い訳、もとい、自白を……。
まず、GFK師匠が直接英語リリックを提供してくれるわけももちろんなく(涙)、ウェブサイトからゲトって頂いた(結構間違いが多い…)リリックを、アメリカ人の耳でじっくり確かめることもできない状態で、訳しております。
そして何よりも、東西ヘッズの友達ふたりにリリックの分からないところを質問しながら、耳にタコができるくらい何度も説教されたのが、「ウータンのリリックはさー、意味なんてないの! ”聴いた時に”インパクトが強烈な単語を天才的に並べて、絶妙なフローでぶっ飛ばしてるからかっこいいんであって、他の言葉に言い換えたり、日本語に訳したって、意味は通じないYO!」
I know, I know...T_T。。。
しかも、時は1996年(そういえばわたしがNYに引っ越したのも96年)……今から17年前(!!!)の当時は最高にかっこよかった流行、文化、スタイル、ファッション、スラングも、2013年の今となっては、「故きを温ねて新しきを知る」ぐらいの勢いで、時の移り変わりを痛感しながら、必死に96年NY版イタコになりきって訳しました。
しかも、スムーズでむっちゃかっこいいフローだけど、難解を極めるリリックで調理しまくるシェフこと、レイクウォン、その名前がリリックに出てくる度に、ぎくっとしながら闘い続けたカパドンナのリリック……
終わりの見えないトンネルを延々と走り続け、今まで担当させていただいた対訳の中で最も難しく、ほとんど半べそ状態で挑んだ『Ironman』。しかし、それでも、全体的に彼の言葉のマジックや、96年のゴーストフェイスの世界観を感じていただけるのではないかと思っております。注釈も、これでもか!ってくらい付けました!w
何より、96年という時代のウータンの巨匠の破竹の勢い&威力、この上なく濃いヒップホップ/スタテン/NY/ウータン文化、ブラック・カルチャー、彼らのカンフーへのハンパない入れ込み様などなどを、脳内&体全体で繰り返し体験しながら訳せたのは、非常に貴重でありがたいチャレンジでした!
そんな山あり谷ありの道のりで、最後には
こんな状態 になってましたけどw、このモンスター級のチャレンジを託してくださったレーベルのKさんに、感謝です!
金色に輝くCDと豪華なブックレットが木箱に鎮座している
"Ironman" gold edition
今の彼も貫禄があっていいけど、若い頃も相当やばいゴーストフェイス
改めて、GFKのおかんへの愛情の深さを思い知って、
号泣しながら訳した、あの名曲。
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"sometimes I feeeeeel like a motherless child..."
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”sit back jollyin', uh huh, uh, huh"
"I wannna get 'em, I want 'em gotten" 玉乱。
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RZA隊長独特のビートを、あの甲高い声のGFK師匠が乗りこなす……
あらためて、"Ironman"、名盤です!
my maddest Respect to Ghostface Killah!
なんだか長くなってしまいましが、よろしかったら、ぜひ〜
HMV
TOWER
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DISK UNION
my Biggest Thanx goes to Dashaun & E!
It didn't happen without yous!