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昼間ふと見上げると、「420」を祝う宣伝テキスト in the sky High~ アメリカではストーナーのみなさんがハッパカルチャーをお祝いする4月20日。 そんなカルチャーとは関係なく、夕方歯医者に行った足で、近所の日系食料品店でしらすでも買って、今夜はしらす丼にしよう!と思っていた矢先。友達からテキストで、「コンプトンに今日ケンドリックが来るよー。ニュースでやってる。ただ、超並んでる」、とのお知らせが。 しらすを買って→リチャード・ウルフさん(超尊敬している経済学者)の講演会に行って→今夜はしらす丼♡ という、その夜の脳内スケジュールは一瞬にして崩れ去り、ケンドリックがコンプトンで新作CDリリースサイン会を行うことを確認し、交通渋滞が1日で最もノートリアスな夕方にフリーウェイに飛び乗り、いざコンプトンへ。 4時から始まるサイン会会場のBest Buyまで、1時間40分かけてやっとの思いで5時半に到着すると、目眩がするほどの長蛇の列……。しかもやっとの思いで列の最後尾に行くと、「店でCD買ってリストバンドもらわないと、並んでも意味ないよ?」と聞いて、またまた走ってBest Buyまで。 Best BuyでCDを買うために並ぶファンの列。 しかし、この日のサイン会のためのCD購入の列は既にクローズで、もう入れませんとな。何度かいろんな関係者にたらい回しにされた挙句、購入の列の入り口を仕切っていたポリスに頼み込んでみる。 「いや、残念だけど僕には何もできないよ」「ええええ、わたし2時間もかけてここまで来たんだよ?入れないなんて、そんな殺生な!」「君、ファンなの?」「むっちゃファンよー!」というすったもんだの会話の挙句、「じゃ、特別おっけー」と購入の列のゲートを開けてくれて列に入り込むことに成功。やったー! 嫌がるポリスに無理やりサンキューの握手w 交渉すると案外何とかなるのが、アメリカ。 無事にCDを買えたものの、またそこからが長かった。同じく1時間半ほどかけて内陸部からやって来たという男の子と一緒に話しながら、気が遠くなるような長蛇の列の最後尾へ。 列に並んでいるのは、チケットだけで300~500ドルもするようなコーチェラには出かけられないけれども、16ドルでおつりが来るCDだったら手が届く、地元コンプトンのヒーローにひと目会いたい、というファンが集まっていた。 小さな子供連れの家族や、若いカップル、ギャングっぽい出で立ち&雰囲気の男性、ティーンエイジャーのグループや、たまーにちらっと見かける白人は見かけたけれど、ほとんどが黒人やラティーノでいっぱいだったこの日。中には40、50代の黒人もいたな。6年前にコンプトンのスニーカー屋さんで行われた『Section 80』のサイン会からは、大分スケールアップしたものだ。おそらくコンプトンだけでなく、LA郊外からこれだけのファンがかけつけたのだろう。 コンプトンのスニーカー屋さんで行われたサイン会のポストはこちら。(下の方) この日の警官の人数はまたハンパなかったけれど、緊張感はあまり感じられず、割と平和な雰囲気。 とはいえ、ゲットーバードこと、ヘリコプターの警察パトロールはお約束。 昼間は暖かい南カリフォルニアも、朝晩は結構冷え込むため、ストレッチしたりジャンプしたりしてウォーミングアップしながら、延々と続く列に延々と並ぶ。 ふと気付くと、きれいな夕焼け。 そこから一気に日が沈み、すっかり夜の様相を迎えたBest Buy。サイン会の入り口は、もうすぐそこ。多分… かなりの話題性からか、テレビ局(ABC・チャンネル7)のレポーターが取材に来ていた。嬉しそうに、そして誇らしげに質問に応えるシスターたち。 やっっっっっっっと見えてきたサイン会入り口! どきどきわくわく :) が、まさかの、てか、案の定、ケンドリックの撮影は禁止。「携帯電話はポケットに入れて」 やっと入り口にたどり着いた8時半。数多くの関係者ががっつりケンドリックの周りをガードする中へと入室。でも考えてみれば、彼ほどのセレブリティが、こんな入り口もオープンで、命を狙われる可能性だって無きにしも非ずの環境でサイン会を行うんだから、やっぱり彼の地元愛には頭が下がる。信頼関係もあるからこそできるのだろうとも推測する。きっとこれからどれだけ売れても、こういう地元でのサイン会は続けるだろう。 中に入ると、CDケースからライナーノーツを取り出し、CDケースは関係者に預けた状態で、ライナーノーツを握ってサインの順番を待つ。そういえば彼の曲の中に、「どんなにデジタル化が進むこのご時勢で、他のメジャーアーティストたちがデジタルリリースのみに押し切っても、自分はフィジカル盤(CD&ヴァイナル)のリリースは止めない」という想いを込めたリリックがあったっけ。 リリースの6時間前に音源がリークしてしまったこの『DAMN.』、こういう機会を作ってフィジカル盤をしっかり買ってもらうことももちろんだけど、こういうサイン会を通して地元のファンにお礼をすることも、彼の目的のひとつなんだろう。大好きなアーティストにサインしてもらったCDには、やっぱり愛着も沸くし、宝物になる。 それから全体的に黒い服を着ていたTDEや親戚、友達っぽい関係者が20人ほど?、とにかく大勢いたことに驚いた。そして、中には見覚えのある関係者も何人かいたのだけれど、その内のひとりが、どこかで見たことあるんだけど、誰だったかその場では思い出せず。 考えてみて後から思い出したのが、ああ、そうだ、ケンドリックのおとんだ、『good kid, m.A.A.d city』のライナーの中の写真に出てた人や! この日の彼は、人一倍誇らしげに、嬉しそうに、ケンドリックの背後で笑顔で立っていたっけ。(多分、ダッキーさん) 『good kid, m.A.A.d city』のライナーの中に写真が入っていたおかげで気付いた、ケニーさんのおとんの、ダッキーさん。正に銃を持ったこの2枚目の写真のように、大きな目をしていたので、何となく覚えていた。 中での撮影禁止だったので、LA Timesから拝借したこちらの写真を。 実はいまだにコーチェラの彼のパフォーマンスをビデオで見ていないのだけれど、コーチェラでも話題になったらしき彼のアルターエゴ的キャラ、カンフー・ケニーを思わせる耳から下がるおさげのような髪型に、赤いニット帽、緑のスウェットがむちゃくちゃ可愛かった、この日のケニーさん。 アルバムを聴いて、彼のダークな心の内を心配していたのだけれど、この日の彼はさすがに本当に嬉しそう、ハッピーそうで、もうそのハッピーエナジーがこちらにもすっかり伝染してしてしまい、思わずハートほっこり。しかもサイン会が始まって既に4時間半は過ぎていたのに、上記の写真と同じような満面の笑み。 いよいよわたしの番が来て、前の3作と同様にこの新作も日本のファンのために対訳させていただいたこと、非常に素晴らしい作品であることを伝えると、以前インタビューしたことを覚えていてくれたのか、社交辞令なのか、「元気だった? 感謝してるよ」、と笑顔で答えてくれたケンドリック。 ひとりで何枚もCDを買ってサインをお願いしていた人もいたサイン会。いったいケンドリックはこの日、何千回サインをしたのだろうか。アルバムジャケットの白いTシャツに、ケンドリックのシンプルなサインが映える。 ケンドリックのサイン遍歴はこちら。 考えてみたら、ちょうど春休みの学校が多い時期でもあったけれど、ハッパカルチャーを祝う4月20日だからこそ、喫煙からファンを遠ざけるためにも、この日をサイン会に選んだのかしら?と思ったりしたのは、おそらく考えすぎだろう。 無事にサインをいただいて駐車場を歩いていると、4ドアの車に乗った若い男の子4人が、窓を全開にして超爆音で『DAMN.』をかけ、わたしの背後からゆっくりやって来る。夜道ですのでちょっとびびったけれど、横を通り過ぎる彼らの姿を見れば、コンプトンをレップするケンドリックの新作を聴くのが、コンプトン出身の彼が世界からここまで注目されているのが、この作品で彼らについて語ってくれていることが、嬉しくて誇らしくてたまらずに興奮が抑えきれないんだろうなーと想像してみたり。 そしてわたしも早速CDをカーステレオに入れて、爆音で帰途に。やっぱり車で聴いてみて、運転中のカーステの爆音に映える、耐えうる、冴えるサウンド、ビートっていうのも、いかしたヒップホップ・アルバムの絶対条件なんだよなぁ、と改めて。しかも、このヒップホップを生み出したコンプトンを運転しながら聴けたのも、なんとも感慨深かった。 TDEのおかかえプロデューサー、サウンウェイブもインタビューで、曲を完成させる度に、ケンドリックとふたりで車に乗って聴いてみて、何度もその出来栄えをチェックしたと語っていた。 まったく、また凄い作品を作ってくれたよ、ケンドリックさんよ。しかも通常、対訳したアルバムの作品は、これでもか!っていうほど連続して聴きこむので、ぶっちゃけ対訳終了後はおなかいっぱい、しばらく聴くのは休憩したいと思うのが正直なところ。しかし、このアルバムは全然そんなことはなく、聴けば聴くほど新しい側面が発見できたりして(だからこそ、あそこはこう訳せば良かったかな、こういう解釈もできたかなと、後から後から考えてもしまうのですが…)、もっともっと聴きたくなってしまうのだ。 そしてもちろん、今日もわたしの車の中では、この作品が爆音を鳴らし続けている。 ================================================= ケンドリック・ラマー『DAMN.』国内盤が5/24に発売になるそうです! 解説はあの渡辺志保さん! そして対訳はわたしが担当させていただきました。ケンドリックのイタコになったつもりで、魂と心を込めて、注釈もあれこれ付けて訳しておりますので、よろしかったら国内盤でもケニー・ワールドをご堪能ください~。 Give Thanx to Miho, Dashaun & Tatu!
by kokosoul
| 2017-04-30 18:21
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