もう先月になるけれど、映画関連のお仕事をされている知り合いのゆかさんにお誘いいただいて、モス・デフ出演の映画『
The Hitchhiker's Guide to the Galaxy』のプレミアを見てきました。
このイギリスの人気コメディーは、元々は1978年にラジオのコメディーショーから始まって、その後に小説化、テレビ番組シリーズ化され、コンピューターゲームにもなった人気作品だそうです。ある朝突然地球が消滅されて、やむなく地球を追われた男が、ヒッチハイクをしながら宇宙を旅するコメディーSF。
「子供の頃から好きだった」、というアメリカ人も多く、かなり神聖なるおたくファンも多いようで、結構話題を呼んでいるのだ。
というのは前書きですが、わたしが会社の偉い人との飲み会をキャンセルしてまでも見に行きたかった理由、それはやはり、モス・デフ先生の宇宙人フォード・プリフェクト役をいち早く見届けるためです。
子供の頃からこの作品が好きだった友人いわく、「いったいモス・デフはどうやってこの役をゲットしたんだ!?」と言うほどメジャーな役柄で、彼は大変な力演を披露してくれました。
天然のちょっぴり舌足らずぎみのボケ役がかなりはまって、いい味出していました。
(ラップでは早口できるのに不思議だな)
感想はというと、実はご一緒した方とも鑑賞後に脳みそが「???」になってしまうほど奇想天外で、ストーリー展開が非常に早く、しかもイギリスのユーモアが満載らしいその内容に、正直ついていけませんでした。(汗)
覚えていることはと言えば、大きなスクリーンを前に、
「あぁ、なんてモス・デフってフォトジェニックな顔をしているんだろう・・・・・・(うっとり)」
ということばかり。この日もプレミア会場に登場するかもしれない、という噂通り、映画館に特別彼の席がリザーブされていたのだけれど、残念ながら最後まで現れず。
ゆかさんは翌日、彼のインタビューを予定されていたそうだが、なんと彼は、世界各国からインタビューアーが集まって行われるはずのエクスクルーシブなインタビュー会場に現れず。
*ゆかさんのサム・ロックウェルのインタビューは、
NYニッチでご覧いただけます。
しかも、キャンセルした理由が、同日にブルックリン美術館で催されていた「日本昔話展」に子供を連れて行くためではないか、といゆかさんのするどい推測。
うわー、彼にとっては映画のプレミアよりも、子供を喜ばせる方が優先なのだー!
2日目のサム・ロックウェルとの合同インタビューには現れたそうだが、どうも彼はインタビューが嫌いなシャイガイなようです。
と、まぁ、映画のレビューには何の役にも立たない内容ですが、もう一つだけ強調させていただければ、モス・デフはいま流行の即席俳優、ラプター(ラッパー+アクター)なぞではありませーん!
彼はティーンエイジャーの頃から演技に興味を示し、演劇のクラスも受けていた本格的な俳優志望家で、ラッパーになる前にも、ビル・コズビーのドラマなどいくつかの作品に出演しています。たまたま才能のあるラップの方が先にブレイクしたけれど、その演技の才能は、最近の『
Monster's Ball(チョコレート)』や『
The Italian Job(ミニミニ大作戦)』などでも発揮されています。
来年はなんとブルース・ウィルスとも共演するらしく、ますますヒップホップから遠ざかってしまいそうでちょぴっと寂しいですが、今後の俳優としての更なる活躍も楽しみなところです。