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PHOTO BY 詩乃コバント (右からジャスト、司会のマッド・リンクス、ザ・ゲーム) ヒップホップ系のニュースをチェックしていて、予想もしていなかったニュースを発見し、思わず自分の目を疑った。 「ミックステープアワードの創始者ジャスト・フェイゾン交通事故に死す」 Wholey Shit. そんなバカな。 ヴァージニア州へビジネスで出かけていたジャストが、5月14日の早朝に交通事故で亡くなった、と書かれている。ジャストを紹介してくれた中国系アメリカ人の友人ボビーに慌てて電話をかけると、彼も同じニュースを見たばかりで、いま事実を確認しているという。 ジャストと初めて出会ったのは、今年の3月9日にNYで行われた、「DJ界のグラミー賞」とも呼ばれる「ミックステープ・アワード」でのことだった。(このインタビュー記事は、音楽雑誌「bmr」の5月号にスペシャルフィーチャーとして6ページに渡って掲載) 「ミックステープ」とは、既存の曲にミックスやアレンジで手を加え、まったく新しい曲を作り出すテープやCDのことで、それを作るのがミックステープDJ だ。10年前は、ミックステープDJという職業にまったく社会的な地位が与えられていなかった。そこでレコード会社のプロモーターをしていたジャストが、ミックステープDJに認識を与えるべく始めたイベントであり、今年で9回目を迎えていた。 このイベントで表彰されると、アーティストやレコード会社から、そのDJに声がかかるようになるほど、このイベントは大きく成長した。そのうちアーティストがこぞってミックステープDJに自分の曲をミックスしてもらうようになり、その結果、無名のラッパーが数多く有名になっていった。あの50セントやゲーム も、自分のミックステープをストリートに配ることでドクター・ドレの目に留まったというから、その功績は絶大だ。 今回のミックステープ・アワードでは、P.ディディーやコモン、ゲーム、ピート・ロックなどの大御所も登場し、ミックステープDJの地位が社会的に再認識され、イベントの更なる成長が期待されていたところだった。 アワードの終了後も、何度か彼とコンタクトする機会があった。業界では有名な人物であるはずなのに、おごり高ぶる態度は一切なく、とても気さくにアワードの歴史やDJに関することを教えてくれた。 この特集記事が日本の雑誌に掲載されることを伝えると、「俺の祖父は日系アメリカ人なんだよ」と意外な事実を教えてくれた。第2次世界大戦時にアメリカ兵として戦った後、ジャストの祖母と恋に落ちたのだという。今度日本に初めて旅行する予定だったジャストは、「そこでワイフィー(奥さん)を見つけるんだ!」と冗談まじりに語ってくれた。 「また来年もアワードに招待してくれるかな?」と聞くわたしに、「もちろんさ! 俺たちはもうファミリーみたいなもんだろう!」と笑った。ちょうど電話でその会話をした夜、「そういえば今日、俺の誕生日なんだよね」とふと漏らしたジャスト。あまりにも忙しく仕事に没頭していると、友達が「そういえばお前の誕生日じゃないか」と知らせてくれたそうだ。お世話になってばかりで、彼の誕生日を知らなかった自分を少し悔いた。慌ててバースデーカードを送ると、シンプルに、"thanx. justo”とだけ書いてメールをくれた。 そんな彼の死を惜しむ声は測り知れない。DJケイ・スレイやDJキッド・カプリなどのビッグネームを始め、多くのDJたちは口を揃えて、音楽業界全体における彼の損失を憂い、彼の突然の死にショックと悲しみに嘆いていた。ミックステープDJという職業に誰も見向きもしなかった時代に、たったひとり、立ち上がってサポートしてきた人物がジャストだったのだ。 彼のお葬式で、アジア系の趣を残したジャストのお母さんに会った。多くの人たちにとって、彼がどんなに大きな存在であったかを伝えると、「ありがとう」と一言いって、彼女はわたしをぎゅっと抱きしめた。 「ミックステープ・アワード」を通じて出会い、そしてたった2ヵ月後には亡き人となってしまったジャスト。ほんの短い時間ではあったが、わたしにものすごく大きなメッセージを残してくれた。自分の名誉より、DJに地位を与えることにそのエネルギーを注いできたジャスト。「DJたちの功績なしでは、今日のヒップホップの成功はあり得ない。俺はこれからもDJにリスペクトを捧げ続ける」と、アワードでも熱く語っていた。 ヒップホップを愛し、DJへのリスペクトを失うことなく、その信念を持ち続けてきたからこそ、ここまでの偉業を成し遂げることができたのだ。彼が広げた信念の波紋は、わたしを含め、じつに多くの人間に影響を与えた。 そして彼のその信念が形となった「ミックステープ・アワード」で、ヒップホップにおけるDJの存在の大きさを、わたしは再認識することができた。 その事実に目を開かせてくれたジャストとの出会いに感謝したい。 Justo Faison R.I.P. Thanx Millions!
by kokosoul
| 2005-05-23 13:22
| hip-hop
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