「1/21大統領就任式版LAタイムズ紙:冷たい現実の中で希望を呼びかけるオバマ」
今さらですが、歴史に残る今年の大統領就任式、DCに行きたい気味をぐっとこらえ、LAのオフィスでFacebook内のCNNライブショーにつないで、一緒に体験しました。
ワシントン・メモリアルいっぱいに集まった、200万人とも言われる人、人、人。そんな観衆の前で、妻ミッシェルの手の上に置かれたアブラハム・リンカーンが使用した聖書に手を置き、オバマが大統領就任を笑顔で宣言した瞬間、感極まって、思わず目頭が熱くなった。
アフリカ系の奴隷によって建築されたそのホワイトハウスで、国家の長である大統領に、アフリカ系アメリカ人の優秀で聡明な男性が就任したという、この時代の変化に、「変化することができるアメリカ」を目の当たりにした。
数知れない犠牲者を出しながら、気が遠くなるような時間を越えて、歴史は大きな成長を遂げたのだ。
会社に向かう朝6時20分のバスの中で、着慣れなそうな黒いスーツをシャキッっと着て出勤すいる黒人のティーンエイジャーの男の子。
ブートレグではない、オフィシャルなオバマTシャツを着て歩いていたLAの白人青年。
いかにもなブートレグなオバマTシャツを、シャツの下に着ていた黒人のおやっさん。
大統領選の時の売り切れに懲りて、超増刊されたLAタイムズ紙を売るラティーナ。
いつもより背筋を伸ばしながら、晴れ晴れとした思いでLAのストリートを歩いている自分が嬉しくて。Thanks for having me, Ma!