9月11日の気持ちよく晴天が広がる日曜日の午後に、NYから多数のミュージッシャンが集まって、ワシントン・スクエア・パークでニューオリーンズ・ジャズ・スタイル葬儀のデモンストレーションが行われた。
ニューオリンズの葬儀は、官弦楽器やドラムを中心に、明るく死者の魂を送り出そうとする、その独特のスタイルで知られている。
このイベントは、
"The World Can't Wait"という、ブッシュ政権の弾劾を目的に活動する組織によって主催されたイベント。
救助の手を差し伸べられることも無く死を余儀なくされていった、警察官に銃撃された、ハリケーン・カトリーナの被害者を、もう指をくわえて見ていられないというミュージッシャンたちに声をかけて実現されたものだ。
公園の外へ出て演奏とマーチを続ける許可が与えられなかったため、公園内を3、4回ぐるぐると練り歩くという、思ったより小さなイベントとなったが、最後のミュージッシャンと警官とのにらみ合いには、なかなかの迫力と緊張感が感じられた。なんともNYらしいイベントだ。
The World Can't Waitのスタッフがイベントの趣旨をアナウンスする
正装したトランペッター
「ニューオリーンズと湾岸沿いの人たちへの救助怠慢による大量虐殺をストップしよう」
ニューオリーンズと書かれた棺桶を運ぶ女性平和団体
「コードピンク」のメンバー
公園内を練り歩くミュージッシャンと参加者たち
黒い傘をさして歩く人たち
「ニューオリーンズ」を象徴した棺桶
ディディー(P.ディディより改名)が煽った投票促進運動の時に作られた
"Vote or Die"(投票するか、死ぬか)、のTシャツが、"Resist or Die"(抵抗せよ、さもなくば死を)にリメイクされいてる
公園以外でマーチをする許可が与えられなかったため、警備にあたった警官と交渉するメンバーたち。許可なしで公園外で楽器を演奏してマーチをすると、逮捕の対象になるそうだ
四方八方を囲み、公園の外へミュージッシャンや参加者が出て行かないように、厳重に警備するNY市警
最後の出口で、無言ならぬ、最大の武器、演奏で、だまってにらみを利かせる警官に最後の抵抗