日本版とオリジナル盤と両方持ってる、わたしにとってとても大切なアルバム。
10月12日は、わたしが世界一大好きなアーティスト、ヤシーン・ベイ、元モス・デフの記念すべきファースト・ソロ・アルバム『Black on Both Sides』のリリース15周年記念日。
なぜかLAの南方サンタ・アナで昨晩、更に南方のサン・デェエゴで今夜、ヤシーンのライブが。前のめり全開で飛んで行きたいところだけれど、やむを得ない諸事情により、心はそこにありありなのですが、体は飛んで行けず(涙)。"May–December"を制作した88キーズどんは会場に行っていたようです。(しかし、オークランド、サンタ・アナ、サン・デェエゴと、見事にLAをスキップしてくれたことよ。でもきっと、彼の心は相棒のタリブも向かっていた、ミズーリ州ファーガソンのデモに向いていたのじゃないかしら)
しかし、いいのです(ちょっと背伸び気味に)。
ヤシーンのライブはきっとまた行けるから。
とりあえず、「おめでとさん! ありがとう!」が言いたくて。
ライターになりたくて悶々としていたわたしの背中を、まさにこのアルバムが押してくれたのです。飛び出さずにはいられなくなった、と言った方が正しいのかもしれないけれど。
2004年のヴァレンタインズデイに、ブルーノートNYで行われたモスのライブでいただいたサイン。花束を渡したら、楽屋でハグハグしてくれた、想い出深い1枚。まだ世界貿易センターのツインタワーがそびえ立っていたNYC。
今の彼は、このアルバムを作った時とは違う人生のステージにいるけれど、変わらない想いもきっとあるのだと思う。その証拠に、彼のライブは、ヤシーン・ベイとなった今でも、彼の同胞への愛情を綴った"Umi Says"で幕を閉じる。
アルバムのどの曲も思い入れが深い、大好きな曲ばかりなのだけれど、ブラック・ミュージックの真髄を歌っている"Rock n Roll"は、特に大好きな曲。今よく見てみたら、ビートナッツのサイコ・レスさんと共同プロデリュースなのね。
そしてこの曲抜きにこのアルバムへの愛は語れない。
これがジオロジーさん制作かー。
そして偶然にも、ブルックリン生まれ、ブロンクス育ちの才能ある男の子のインタビューをした今夜。
わたしの背中を押してくれたヤシーンどんのこのアルバムを聴き終えたら、原稿を書くとするよー。
ありがとう。
88キーズさんにインタビューした時に生まれたばかりだった娘さんも、もうすっかり大きくなったなぁ。