長引いた交渉の末、NY市のバス会社TWUとバス&地下鉄会社のMTAが、NY時間で12月20日早朝3時過ぎに、正式にコントラクトの改善を求めて、ストライキの正式な開始を発表した。NY市に入る車は、4人以上乗せていないと橋を渡って市に入ることができなくなる。
よって、その手段のないその他大勢は、足止めをくらうことになる。この時期はタクシーを捕まえるのも至難の業だ。先日もマンハッタンでタクシーを拾おうとして、行き先を「ブルックリン」と伝えた瞬間、2台連続であからさまな乗車拒否をくらった。やっと停まったT&LCという白タクシーにもぼったくりな値段をふっかけられた。
MTAは700万人の市民の足を支えている交通手段のため、多くの市民に影響が及ぶ。記者会見で市民に安全を呼びかけるブルーンバーグ市長の様子が、ニュースチャンネルNY1で放送されている。
生活サイクルが崩されるのは大変だけれど、黄色いWトレインを運転する、子供をかかえるMTA社員の友達から、もう何年も昇給されていない、という話を聞くと、彼らだって生活の向上、フェアな労働条件、優遇を受ける権利は当たり前のことだが、あるはずと説得させられる。
しかし、クリスマス前にして、ブルックリンにおこもり状態はしばらく続きそうだ。