先週、久々にJayの
Underground Railroad(NYの最長のヒップホップ・ラジオ番組)を聴きながら、友達とどっぷり飲んだくれ。
アメリカではちょうど、夏時間が冬時間に変わる夜(11月4日)だったので、いつもより1時間延長で3時間の放送となっていた。ちょっと得した気分だ。
ラムにヴォッカ、赤ワインに日本酒というMAXなミックスコースに、翌日二日酔いにならなかった自分が不思議だが、うちにお泊り保育していた友達は、翌朝頭痛薬をむさぼり飲んでいた。
そんな夜に、20代後半の友達の一人が、「土曜の夜に飲みながらアンダーグラウンド・ヒップホップ聴くなんて、超高校時代だ~!」とノスタルジー発言を連発。
1995年にわたしが渡米した頃、まだヒップホップにそれほど興味がなかったのに、今となっては生活の一部になっているのだから、不思議なものだ。
二日酔いを苦しんだ友達の持論に、「すべての出来事には理由があり、偶然などはない」というのがあるのだが、いろんな意味で、いろんな場面で、「まさにその通りなんだよね」、と自分でも再確認している今日この頃である。
Nasが"Hip Hop is Dead"の次は、"
Ni**a"というタイトルのアルバムをリリースするらしく、またまた物議を呼んでいる。でも彼のことだから、彼なりの哲学とメッセージがまた、詰まっているんだろう。
ヒップホップ・アーティストのインタビューで、わたしが決まって聞く質問に、「ヒップホップはこれからどこに行くんでしょう?」というのがある。
人それぞれ、年齢によってもその答えは異なるところがまたおもしろい。でも最近感じることは、ヒップホップはわたしたちの進む方向に、一緒に進んでいるのだということ。
1999年のアルバム"Black on Both Sides"の"Fear Not of Man"でそう言っていたモス・デフの言葉を、今さらながら理解を体現して、その意味を味わっている。
We +are+ Hip-Hop
Me, you, everybody, we are Hip-Hop
So Hip-Hop is goin where we goin
So the next time you ask yourself where Hip-Hop is goin
ask yourself.. where am I goin? How am I doin?
Til you get a clear idea
俺たちこそがヒップホップなんだ
俺、あんた、みんな、俺たちみんながヒップホップなのさ
ヒップホップは俺たちが進む方向へ進んでいく
だから今度「ヒップホップは一体どこへ行くんだろう」って思ったら
自分に聞いてみるんだな・・・俺/わたしはどこに行くんだろう、どうしてるんだろう、ってさ
はっきり分かるまで、な
Artist: Mos Def
Song: Fear Not of Man
Album: Black on Both Sides (1999)